春です!
チューリップの花が彩り豊かに花壇に咲き乱れています。そばでは、子どもたちがしゃがみ込んで、チューリップに見入っています。子どもたちは我を忘れて、チューリップと一つに成っています。
チューリップと一つに成るって、どんなことなのでしょう。私たち大人は、そんな子どもたちを前にして、ただほほ笑むだけです。そこには何か秘密があるのでしょうか?
本書はその「秘密」を探ろうとする旅です。
その旅の終わりには、私たち大人も、ひょっとして、チューリップと一つに成れるそんな子どもであったことを思い出すことができるでしょう。

百合と薔薇~ゲーテ・シュタイナー的植物観察の誘い~

バッチフラワーレメディの実践家として、植物観察の学びを深めるなかで一冊の本『百合と薔薇~ゲーテ・シュタイナー的自然観察への誘い』に出会いました。

この本との出会いは、これまで自然療法を通じて、多少なりとも自然や植物というものに携わってきた私の固定観念を一掃し、新しい視点で植物と出会う機会を与えてくれました。
今まで私は何を観ていたのだろう…!
何も観ていなかったのかもしれない、そんな気持ちになったのです。

ユリ科のチューリップ

この本の内容は「百合」と「薔薇」という、誰もが名前と形くらいは知っているであろう二つの植物を、深淵なシュタイナーの世界観をベースに観察していくものです。

2024年に開催した読書会では、ご参加の皆さまからこんな感想をいただきました。参加してくださった皆さま、本当にありがとうございました!

  • 「この本は初めて読みました。みんなで一緒に読めてよかったです」
  • 「植物が好きと言うだけで参加しました。この本と出会えていろんな見方を知ることができました」 
  • 「1人で読んでも絶対にわからなかったので、解説してもらえて、他の方の視点も聞いて、いろんな気づきがたくさんありました」
  • 「絵は苦手だったが、スケッチをすると植物から伝わってくるものがあって、植物と繋がれたような感じで、それが1番嬉しかったです」
  • 「だいぶ生きてきたけどビックリ!!するようなシュタイナー先生や丹羽先生の見解など、気づきがたくさんあって、驚くことができたことがとても嬉しかったです」
  • 「皆さんの声を聞いてるのが心地よくて、とても良い時間でした」

読書会の途中、著者の丹羽先生が天界に旅立たれたことや、私自身が母の介護で様々な思いを抱えていたこともきっかけとなり、私の内側でまた1つの衝動が生まれ、秋には同じ丹羽敏雄先生の「シュタイナーの老年学~老いることの秘密」の読書会を始めることになりました。現在もご参加の皆さんと毎回、シュタイナーの宇宙観に唸りながら読み進めているところです。

私自身、「百合と薔薇」の本との出会いをきっかけにシュタイナーの「人智学」というものについて学びを深めていますが、余りにも深遠な世界で、少し本を読んだくらいで理解できるものではないことはひしひしと感じています。

それはまさに、この本で学んでいく’植物観察’と同じで

「時間をかけて繰り返す」こと
「すぐにわかろうとしない」こと
「ただそのままを見守る」こと

それらを通じて、いつのまにか私たちの内側に育まれるものがあること。
背後にはたらく、大きなものに気づくことができること。

せっかちな私は、その大切さをシュタイナー先生からいろいろな形で教えていただいています。

時間の流れがどんどん加速しているような今。変化していく時代の流れには逆らえません。
でも、だからこそ、私たちが大切にしたいものを思い出したいのです。

この本に示されている、ゆったりと深く豊かな視点で自然や植物をみることで、この星、地球で生きていることの奇跡、そのよろこび、私たちの生命力を感じる機会になればと願っています。

心でみなくちゃ、ものごとはよくみえないんだよ。
君がそのバラの花を大切に想うのは、そのバラのために時間をムダにしたからだよ
(サン・テクジュペリ 「星の王子さま」)

百合と薔薇~ゲーテ・シュタイナー的植物観察の誘い~

2025春「百合と薔薇~ゲーテ・シュタイナー的自然観察への誘い~」読書会
シュタイナーの芸術体験「ぬらし絵で描くー植物との対話ー」

日程が変更となりました!】
お声をいただき、月に一度の、のんびりペースで進めることになりました。

◆日時:2025年・①4月30日・②5月28日・③6月25日・④7月23日・(8月夏休み)⑤9月24日・⑥10月22日・⑦11月26日・⑧12月24日・⑨2026年1月28日・⑩2月25日
月1回第4水曜 全10回


『百合と薔薇』読書会:10時30分~12時
場所@西荻窪 一軒家カフェ&サロンhana または オンラインZOOM
*春から夏へと、植物の生命エネルギーが溢れるこの季節に、植物に触れ、人と語り合い、響き合う時間にしたいと思っています。
*こちらの読書会はオンライン参加も受付することにしました!ご参加おまちしています。

『シュタイナーの芸術体験』:13時30分~15時30分 外部講師を招いての講座です。
場所@西荻窪 一軒家カフェ&サロンhanaのみ
「百合と薔薇」読書会の理解を深めてくれることと思いますので、ぜひあわせてご参加ください。
こちらは西荻窪での対面講座のみとなります。詳細は以下をご覧ください。

『シュタイナー芸術体験』ぬらし絵で描くー植物との対話ー
読書会のあとの午後の時間に、シュタイナー子ども水彩クラス、大人の水彩クラスの指導に従事されてきた中村悦子先生をお招きして「植物」をテーマにシュタイナーの芸術体験を楽しむ時間を設けました。

🔹講師 : 中村悦子
子育てを通じてシュタイナー教育と出会う。2004年より水彩とフォルメンを芸術療法士吉澤明子氏に師事。VISOPAEDE 美術教員養成講座3期修了。シュタイナー教育教員養成講座12期修了。バイオグラフィーワーカー養成コース13期修了。シュタイナー子ども水彩クラス教師を経て、現在は大人の水彩クラスを担当。2023年より人智学の人間観と世界観に基づくバイオグラフィーワークを通して自己発見の旅をグループと共に辿る活動を行なっている。植物観察小冊子「フシグロセンノウ」共著

<中村悦子先生からのメッセージ>
季節の巡りの中で、植物は成長し生成過程を見せてくれます。それらは固有のリズムを持ちながら多様性に満ち、その不思議さに驚かされたりもします。今回は、ぬらし絵という描き方で毎回一つの植物と出会いながら、植物たちと親しくなっていきたいと思います。
ぬらし絵は水でぬらした紙に絵の具で描いていきます。
ぬれた紙の上で、色は筆で置いたところにとどまってはおらず動いて広がります。上手く描こうとしてもなかなかそうはいきません。色と色は出会って響き合います。
そして光があたるとキラキラと輝きだします。水と色と光が織りなす世界を味わってください。
植物をとおして季節を巡っていきましょう。
また、クレヨンを使い「フォルメン線描」も描いていきます。

こんな方におすすめです

*何の予備知識も必要ありませんが、以下のような方は楽しんでいただけると思います。

  • お花や自然、植物、宇宙、星々が好きな方
  • 植物の観察法を実践し、学びたい方
  • アロマテラピー、ハーブ、フラワーエッセンスなどの植物療法を学んでいる方
  • シュタイナーにご興味のある方、その世界観に触れてみたい方
  • シュタイナー芸術にご興味のある方、体験したい方
  • ピンときた方、どなたでも歓迎します

◆場所:西荻窪/一軒家カフェ&サロンhana(対面の方)
◆定員:6名(最低催行2名)

<受講費>
◆【午前】読書会のみ:全10回/22,000円(★再受講および「老年学」参加中の方は割引価格19,000円)
🔸【午後】芸術体験のみ : 全10回/49,800円
 単発参加 : 一回/5,500円
(*通し参加の方を優先します。空席がある場合にのみ受講可能となります)
◆【午前+午後】読書会+芸術体験どちらも参加/割引価格:71,800円⇒69,800円(上記★該当の方は68,800円)
※読書会にお申し込みの方は『百合と薔薇~ゲーテ・シュタイナー的自然観察への誘い』(涼風書林)をご用意ください
※芸術体験は当日、画材道具などの実費を別途ご負担いただくことがあります。
※読書会は事情により欠席された場合は録画データをお送りします。芸術体験については、欠席された場合は振替等ができませんので予めご了承ください。
※参加費は全て税込価格で、事前にお振込となります。分割のお支払いについてはご相談ください。

イントロダクションワークショップのご案内
4月16日(水)午後1時30分~4時@西荻窪にて
「百合と薔薇」植物観察&ぬらし絵体験ワークショップ開催予定です(追ってご案内します)